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洗濯機の排水口から臭いがするとお悩みの方はいませんか?
下水臭やもわっとしたかびの臭い、ヘドロ臭など、原因によって多少臭いは異なります。
解決方法は掃除かなと思いながらも、狭い場所だけに掃除がしにくい場所なので、出来ていないのかもしれません。
洗濯機の排水溝が臭う原因は大きく分けて3つあります。
いずれの場合も確認と掃除のひと手間で解消します。
思い切って、確認してみましょう。
洗濯機のそばを通るたびにストレスになっていた臭いが撃退できます。
気持ちのいい洗濯空間を取り戻せるよう、洗濯機の排水溝の臭いの原因と掃除方法を解説します。
目次
臭いの原因を確認する前に、排水溝の構造を知っておきましょう。
構造がわかると、臭いがする理由と、掃除のポイントがつかみやすくなるでしょう。
洗濯機の排水溝は下水とつながっているため、下水からの虫やにおいを止めるトラップと呼ばれる部分があります。
洗濯機の排水溝はトラップを構成するいくつかのパーツでできています。
それぞれのパーツが入れ子状に重なっており、下水からの臭いに対してふたの役割をしているのです。
この水を「封水」と呼びます。
洗濯機から排水されると、封水をためている防臭ワンから水があふれて排水管へ流れていきます。
防臭ワンの中に常に残る排水が封水なのです。
洗濯機の排水溝の臭いの原因は3つあります。
いずれも、確認と掃除のひと手間で解消できる臭いです。
それぞれを詳細に見ていきましょう。
排水溝にたまったぬめりや泥、皮脂やゴミ、カビなどがヘドロになり、臭いがするケースです。
長く掃除をしていない場合に起こります。
掃除をサボっているのではなく、洗濯機の排水溝の掃除が必要だということに気づいていないケースもあります。
何年も掃除をしていない排水溝では至急の掃除が必要です。
繊維が多い毛布や、泥汚れ、ペットの毛のついたものを洗うことの多いご家庭では、数か月で排水溝にゴミがたまりヘドロ化するケースもあります。
また、排水溝だけでなく・排水ホースにたまったゴミや、洗濯機についたカビや汚れが臭うこともあります。
ヘドロが原因の場合は、掃除が必要です。
排水溝を開けると驚くほど汚れているので、臭いがなくなるだけでなく、掃除後のすっきり感を味わえ、気分が爽快になります。早めに掃除をしましょう。
洗濯機の排水溝のトラップの中には「封水」が入っていますが、長期間洗濯をしない場合、封水が蒸発してトラップの役割を果たさなくなるケースがあります。
などが考えられます。
封水がなくなると、下水からのにおいが逆流してきます。
長期の留守の後などに、洗面所や洗濯機の排水溝が臭い時は、封水が切れていないかの確認が必要なのはこのためです。
封水切れが予測されるときは、まず水を注いで様子を見ましょう。
長期間留守にする場合は、トラップの目皿の下にラップを敷いて、その上から目皿を戻しましょう。
ラップがあるため、封水の蒸発を防げます。
また、24時間稼働している換気扇の下にトラップがある場合は封水が切れるのが早いと言えます。
数日で封水がなくなることは、ほぼありませんが、洗濯回数が少ない家庭では注意しておきましょう。
また、定期的に洗濯していても封水切れを起こすことがあります。それは、排水管の中に汚れが溜まっている場合です。排水管の中を排水が流れると管内の空気も移動しますが、汚れが溜まっていると空気圧が安定せずに封水を引っ張ってしまうことがあるのです。その結果、封水が切れて下水臭が上がって来ます。この場合は、排水管内の汚れの除去が必要になります。
掃除をしているのに、洗濯機の排水溝から臭いがするというケースでは、トラップのパーツが正しく設置されていない場合があります。
封水筒にはパッキンがついており、ねじになっています。これは下からの臭いを止めるためです。
下記の状態であれば、臭いが隙間から上がってきてしまいます。
(中にはパッキンがないトラップも多くあります )
排水口の掃除ができているのであれば、トラップを分解して慎重に入れなおしてみましょう。
まれに、封水筒トラップの部品が破損してトラップの役割を果たさなくなっているケースもあります。
掃除ができていて、パーツも正しく入っているのに、臭いがする場合は、パーツに破損がないか一度確認してみましょう。
パーツが破損している場合は、パーツを購入するか、トラップの交換になります。
洗濯機の排水溝ですが、洗濯機メーカーに確認しても排水口のパーツの型番などはわかりません。
トラップを取り付けた業者に尋ねるかサイズや形からメーカーを探し、必要なパーツを購入することになります。
トラップを丸ごと取り換えて設置する場合に専門の業者に依頼した場合、一般的に15000円~20000円前後 が相場となります(パーツ代、廃棄費用、作業費用など)
排水溝を掃除する方法はいくつかあります。
家にある洗浄剤を使い、トラップの臭いを取りのぞきましょう。
<掃除の手順>
10か月掃除をしていない洗濯機の排水溝を掃除した時の写真で手順をご紹介します。
エルボも洗う場合は、排水ホースからエルボを外す
固着して動かなくなっている場合もある。
手で外れない時は、マイナスドライバー(割り箸でもよい)で目皿のしっかりした部分を押して反時計回りに回す(細い部分だと割れる恐れがあります)
反時計回りに回すと外れる。
外した際に、ゴムパッキンがあるのではずす。
※写真のトラップはゴムパッキンがないタイプのため、写真には写っていません。
ワンの中にゴミがたまっているため、中の水は排水口には流さないよう取り出して、ごみを拾い出し捨てる。
乾かす必要はないので、拭かなくてもよい。
【ポイント】
古歯ブラシより、薄い板状のスポンジが洗いやすい。
おすすめは、100均で市販されている、3枚くらい入っているもの
汚れがひどい場合は15分ほど放置するが、あまり汚れていない場合はすぐにこすり洗いをしてもよい。
排水口内とパーツを入れる溝の細かいところも丁寧に洗う。
ゴミがある場合は、拾い出す。
隙間が狭く、バケツが入らない場合はペットボトルで水を注ぎ入れる。
パイプユニッシュはつけ置きタイプの洗剤です。
臭いが気になる排水口の掃除や、つまりを解消するのに使われます。
ただし、洗濯機のトラップの構造は複雑なため、長期間掃除をしていないようなヘドロでいっぱいの排水口の場合には、十分に液がいきわたらない可能性があります。
ヘドロでつまりかけている場合は、トラップを分解して、パーツは取り外して洗いましょう。
パイプユニッシュはパーツを取り去ったトラップ内に注ぎ込むか、年に1、2度は掃除をしている排水溝に使うことをおすすめします。
【注意】取れた汚れが排水管に詰まる可能性があるため30分を超える長時間の放置はNGです。
パイプユニッシュは汚れの状態によって使用量が異なります。
使用時には、排水溝の状態を確認して使うとすっきりと汚れやぬめりを落とすことができるでしょう。
ボトル後ろの説明をよく読んで使いましょう。
パイプユニッシュは【混ぜるな危険】の記載がある洗剤です。
有毒なガスが発生するため、酸性の洗剤や薬剤・クエン酸・酢などとは絶対に一緒に使わないよう注意しましょう。
洗濯機の排水溝の掃除後、すぐにでも臭いには消えてほしいところですが、しばらく臭いが残る場合があります。
パーツを外して掃除をした場合は、パーツについていたカビやぬめりの臭いが周囲に残ります。
また、今まで静かにたまっていた水が、掃除のために一時的にかき混ぜられたため、排水溝の臭いも拡散しているでしょう。
排水溝の掃除後は、窓を開けて換気をしっかり行い臭いを追い出しましょう。
マンションなどで窓がない場合は、換気扇を回してください。
翌日になっても、臭いが取れない場合は、トラップのパーツがきちんと入っているかの確認をしましょう。
きちんと入っているのに、下水の臭いが上がってくるという場合は、洗濯機の排水溝以外に原因があるかもしれません。
水回りの専門業者に依頼して原因を探してもらうのをおすすめします。
給水ホースのつなぎ口にタオルをかぶせ、噴き出す水対策をしてからはずす。
排水ホースは洗濯機下部で接続されている。※取扱説明書で排水ホースの位置や外し方を確認しておく
(例:水4Lに対してオキシクリーン をキャップ1杯 =28gの割合で入れる)
給水ホースを取り付け、給水の蛇口を開けて、コンセントを入れる。
洗濯機を通常の一番少ない水量で確認のため動作させてみる。排水ホースからの漏れがなければ完了。
排水ホースの汚れがひどい場合や、破損している場合は排水ホースを取り換えるという方法もあります。
交換用の排水ホースはホームセンターなどで市販されています。
互換性のあるホースの場合は、接続部分の直径が洗濯機やエルボのサイズに合うものを準備しましょう。
メーカーの純正のホースであれば、交換がしやすいというメリットがあります。
取り扱い説明書などで、洗濯機の型番に合うものを確認しましょう。
取り換えは、洗濯機の下部から今あるものを外して、新しいホースをつなぎます。
洗濯機を動かす際の手順は掃除をするときの方法を参照してください。
洗濯機は酸素系漂白剤が洗濯槽クリーナーでつけおき洗いをします。
洗濯槽を掃除すると、洗濯物の臭いもなくなりますので、定期的に掃除をしたいところです。
お風呂に溜めた水をバケツかポンプで入れるのが早い方法)
粉末が溶けたら一時停止ボタンを押し、半日以上つけおきする
給水蛇口を開け、一時停止ボタンを解除し洗濯機を動作させる。
ドラム洗濯機の排水フィルターもゴミがたまりやすいところです。
ゴミについた細菌が臭う場合もありますので、洗濯の度に捨てるのを習慣にしたいものです。
排水パンは掃除から漏れがちになるところです。
床にあり、洗濯物を出し入れする際に、ホコリが落ちがちな場所でもあります。
普段の床掃除の時に、排水パンの中も一緒に拭き掃除をしてしまいましょう。
排水パンがぬれている場合や水の跡がついている場合は、排水溝にゴミがつまりかけて流れが悪くなりあふれているのかもしれません。
掃除をしていれば、このような異変にも早く気付けます。
洗濯機の排水溝にたまるゴミやヘドロを少なくするためにできることがあります。
ひと手間で、排水溝をきれいに保てるため、ぜひ実行してください。
洗濯機の排水溝の掃除頻度はワンシーズンに1回が目安です。
難しい場合は、最低でも年に一度、大掃除の時に掃除をしましょう。
しかし、洗濯頻度が高い場合や、毛布などの繊維や泥物の洗濯が多いご家庭では、月に一度の排水口掃除をおすすめします。
泥や繊維は排水溝に流れ込むと、たまりやすいためこまめな掃除が必要です。
一人暮らしで洗濯頻度が低い場合は、封水切れに注意が必要かもしれません。
週に一度は洗濯機を動作させたいものです。
洗濯機の排水溝の臭い対策を専門の業者に依頼するのは下記のようなケースです。
自分でできない時は、無理をせず、プロに任せてしまいましょう。
心配もストレスもなく楽に早く作業してもらえます。
洗濯機の排水口からの臭いの原因と対策を解説しました。
気になっていてもなかなか洗濯機の隙間の排水口は除きにくいものです。
しかし、掃除のひと手間で、不快な臭いが消えるため排水溝の掃除はぜひ行ないましょう。
気持ちのいい洗濯空間を取り戻すと、さわやかな気持ちで洗濯ができますね。
万が一、掃除をしてもにおいが消えない場合や、洗濯機が重くて掃除ができない場合は、水回りの専門業者にまかせましょう。
これから先の掃除のアドバイスももらっておくと、心配事もなくなりますよ。