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Q
止水栓を全開にするとトイレの流れは良くなりますか?
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A
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トイレの水の流れが悪いから、止水栓を全開にしてみたけど効果がなかった…という経験はありませんか?
実はこの対処法、トイレの流れを改善するための方法としては効果がありません。しかし、止水栓の役割を正しく理解することで、困った時に役立ちます。
■ 止水栓の基本知識
止水栓とは、トイレタンクに水を供給するための給水管途中に設置されているバルブのことです。
壁や床の近くにある小さなネジ付きの金属部品がそれにあたります。ドライバーで回すことで開閉でき、水量を調整することが可能です。
ただし、この止水栓はトイレの「流れ」を改善するためのものではありません。
止水栓が開閉で影響するのは給水のスピード
全開にする
→ タンクに水が通常通り供給される
閉め気味にする
→ タンクに水がゆっくり溜まる
つまり、止水栓が閉め気味だったのを全開にしても水の流れそのもの(便器内の水の勢い)には影響を与えません。
■ 通常、止水栓は「全開」が基本
止水栓は、特別な理由がない限り全開にして使用するのが基本です。水の出を絞る必要があるのは、次のような場合に限られます
・タンクへの給水があまりにも速くて水跳ねが気になる
・お住まいの地域は水圧が高く、トイレの部品に負荷がかかる場合
もし流れが悪い場合は他の要因を疑うべきです。
■ トイレの流れが悪い原因とは?
トイレの流れが悪いと感じる原因は、止水栓ではなく主に次のようなことが考えられます
・排水管や便器内部に異物が詰まっている
・排水管の勾配が悪くなっている
・1回に流すペーパーや排泄物の量が多く流れきらない
このような場合、トイレの使い方や適切な詰まり除去、排水管の工事等が必要です。
■ トイレの流れが悪い時は水道業者に相談しよう
トイレの流れが悪い場合、原因は止水栓ではなく使い方や詰まりが原因である可能性が高いです。
止水栓を無理にいじるのではなく、専門業者にトイレの状況を確認してもらうのが良いでしょう
